左翼の思考の読み解き方

急にやってきた衆議院選挙。思うところあっていつもと毛色の違う投稿をする気になった。

自由民主党というよりも高市早苗内閣支持派と、中道改革連合を中心とする反対勢力の噛み合わない論戦を見ていると、お互いに相手の考えていることが分からないんだろうなあと思う。
理解できないのか理解しようとすらしていないのか理解していない振りをしているだけなのかは分からないけれど。

日本共産党や立憲民主党といった左寄りの皆様が何を考えて行動しているのか、その思考の根源に何があるのか分かりさえすれば、今の政権を支持している方々の論陣の張り方が変わるのではないかと思った。
このテキストが誰かの目に止まることがあったとしてもそれは今回の選挙後なのかもしれないが、自分なりの考えとして記録しておきたい。

・・・・・・・・

私の学生時代は今から30年ほど前になるのだけれど、全共闘の頃を思わせるような立て看がまだあちこちに掲げられ、アジビラが教室で配られ、そしてそれがそこら中に貼られているような、そんなキャンパスだった。
サントリーや森永といったメーカーの製品をキャンパス内に持ち込むことは許されなかった。
よくレジに立っていた大学生協の職員さんを急に見かけなくなったと思ったら、公安に凶器準備罪で逮捕されてたなんて話もあった。
そんな、左翼と隣り合わせの4年間の生活はどこか窮屈だった。

一昨年に亡くなられた医師が2018年と2022年に出版された本を、先日読む機会があった。
帯には「学生運動に傾倒した若き日」「私の怒りと闘いは、今なお止まない」などの言葉が踊っていて、医者としての話よりも政治の話に力が入った内容だった。
「独裁者安部」「森友問題」「日本学術会議」「コロナとオリンピック」etc...。

手にしている本の内容が、私が30年前に目にしてきた立て看やアジビラの文字の記憶と不意に結びついた。

 <<この人達の思考は全く進歩していない>>

左翼の思考の根源は極めて単純で『アメリカは絶対悪』ということ。
そこに『悪と闘う者は皆正義だから何をやっても許される』という不思議なルールが付加される。
派生で『核兵器に結びつく原子力は悪魔の技術』というのもあるのだけれど、今日の文章ではいったん脇に置いておく。
彼らの思考や価値観は太平洋戦争の敗戦前後で止まったまま。
21世紀になって世界は大きく変わっているのに、頑なにアップデートを拒んで80年前の思想に縋り続けている、それが左翼の人々。
この基本を押さえるだけで、色々な言動や行動に説明がつく。

悪の権化である米帝と仲良くするなんてもってのほか。
米帝のトランプ大統領と仲良くしている安部首相は悪の一味。
悪の一味の安部晋三のやっていることはすべて悪いことだから手段を選ばずに糾弾すべし。
米帝に気に入られている大悪人の安倍晋三を粛正した殺人犯は英雄。
安倍晋三と同じようにトランプに気に入られている高市早苗も大悪人。
どんな手を使ってでも大悪人は表舞台から引きずり下ろさなくてはならない。
悪人とその支持者達への嫌がらせや妨害になるのであれば何をやっても正しい。
…そう思い込むと、左翼の言動に筋が通るし、過激派と紙一重なのも分かると思う。
彼らにとっては自分達の主張を通すことのみが正義であり、法律などのルールや一般的なモラルは存在しないに等しい。

つけ加えておくと、アメリカ合衆国と敵対しているロシアや中華人民共和国や朝鮮民主主義人民共和国は、悪に対抗しているから正義、で外交に関しても説明がつく。
悪いアメリカは必ず恐ろしい戦争を起こす。
米帝と接近した日帝は一緒になって戦争を起こすに違いない。
ロシアや中国や北朝鮮は正義だから、悪い戦争は起こさない。やっていることはすべて正しい。
…狭い視野で偏った考えだと呆れたとしても、これで筋が通る。

・・・・・・・・

左寄りの人達の言論に正面から戦いを挑んでも無意味である。
終戦当時の記憶に根ざした思想に囚われ続けている人々の思考を理解してから話をしなければ、きっと何も変わらない。


孤高の精神科医が世相を斬る!!/瀬戸睿

コメント