震災前の3月に途中まで読んで、その後7月に残りを読んだ本(2008年刊)。ブックオフにて購入。
現役で使用されているけれども、主に近代の建築として歴史的価値のある建物をいかに残していくか、という内容。
古い建築物を民間で保存していくことにどれだけ経済的な負担がかかるか、という視点から、欧米の成功例を参考に、税制の優遇措置や、NPOの活用などを提言している。
古い建物というのは実際に入ってみると分かるが、新しいオフィスビルと比べて使い勝手が悪い。はっきり言ってしまえば使いづらい。
テナントとしてそんなオフィスに入っている企業は、賃料が相場より安いのか、移転費用がばかにならなくて引っ越せないのか、どちらかではないかと思ってしまうほど、客として訪問しても古いビルというのは不便。
そんなビルには新しいテナントは呼び込みづらいし、空室を作ったままでは所有者としては頭を抱えるばかりであろう。
となれば、リフォームできれいにしたところで使い勝手を向上させるには限界があるし、空きビルを売り払ってどこかに再開発してもらったほうが不動産としての価値は上がる。
仮に自社ビルとして使っていた企業があったとしても、企業だって必要なスペースがずっと一定とは限らない。
手狭になったので新社屋に立て替えて坪当たりの効率を上げます、というのは仕方ないのではないか。
逆に企業にその場所のオフィスに必要な面積が小さくなったから空きフロアには別の企業を呼び込みます、というのは自然な流れであろうし、そうなった場合に貸しオフィスとして魅力のある物件か否かというのは大きなポイントである。
建物の維持管理が大変だから古い建築が壊され、新しいものに建て替えられているのではなくて、現在の用途では使いづらくなったから使いやすいものに建て替える、という視点が不足していたように感じた。
以下、表紙折り返しから転記。
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わが国の歴史的建築物の保存と継承はうまく行われているのだろうか?
世界遺産に登録された法隆寺や姫路城を想像して、結構世界に誇れるのではないか、と答える人もいるだろう。しかし都市に目を転じると、歴史に包まれた美しいヨーロッパの町並みに比較して、「日本はヒドイ」と眉をひそめる方も多いはずだ。どうしてこうなってしまったのか? この状況は、どうすれば変えられるのか?
現役で使用されているけれども、主に近代の建築として歴史的価値のある建物をいかに残していくか、という内容。
古い建築物を民間で保存していくことにどれだけ経済的な負担がかかるか、という視点から、欧米の成功例を参考に、税制の優遇措置や、NPOの活用などを提言している。
古い建物というのは実際に入ってみると分かるが、新しいオフィスビルと比べて使い勝手が悪い。はっきり言ってしまえば使いづらい。
テナントとしてそんなオフィスに入っている企業は、賃料が相場より安いのか、移転費用がばかにならなくて引っ越せないのか、どちらかではないかと思ってしまうほど、客として訪問しても古いビルというのは不便。
そんなビルには新しいテナントは呼び込みづらいし、空室を作ったままでは所有者としては頭を抱えるばかりであろう。
となれば、リフォームできれいにしたところで使い勝手を向上させるには限界があるし、空きビルを売り払ってどこかに再開発してもらったほうが不動産としての価値は上がる。
仮に自社ビルとして使っていた企業があったとしても、企業だって必要なスペースがずっと一定とは限らない。
手狭になったので新社屋に立て替えて坪当たりの効率を上げます、というのは仕方ないのではないか。
逆に企業にその場所のオフィスに必要な面積が小さくなったから空きフロアには別の企業を呼び込みます、というのは自然な流れであろうし、そうなった場合に貸しオフィスとして魅力のある物件か否かというのは大きなポイントである。
建物の維持管理が大変だから古い建築が壊され、新しいものに建て替えられているのではなくて、現在の用途では使いづらくなったから使いやすいものに建て替える、という視点が不足していたように感じた。
以下、表紙折り返しから転記。
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わが国の歴史的建築物の保存と継承はうまく行われているのだろうか?
世界遺産に登録された法隆寺や姫路城を想像して、結構世界に誇れるのではないか、と答える人もいるだろう。しかし都市に目を転じると、歴史に包まれた美しいヨーロッパの町並みに比較して、「日本はヒドイ」と眉をひそめる方も多いはずだ。どうしてこうなってしまったのか? この状況は、どうすれば変えられるのか?
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