「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

今月読んだ本(2009年7月刊)。ブックオフにて購入。
書棚を眺めていて「お、鴻上尚史の本だ」と手にとった本。
「空気を読め」の「空気」とは何か、について書かれている本。
「空気」とは「世間」を確立するための要素の何かが欠けている状態であるということ、「世間」と「社会」の違い、などなど分かりやすくまとめられている。
近代から現代の文献を引用して、それを著者の言葉で補足・解説した上で、著者の意見を重ねるという形で説得力を高める構成。
英国留学したときの経験を元に、欧米人の視点で見た日本の特殊事情、英語と日本語の違い、などが書かれていて、「ほう」「ふーん」と思わずつぶやいてしまうような事が何度もあった。
アメリカ人とキリスト教の関係などは、自分のわかっていない部分を明らかにしてくれたと思えた。
あとがきにも書かれていたが、いじめにあっている中高生や、いじめられまいと必死で周囲に合わせている若者にこそこの言葉を届けたい、という思いが随所から伝わってくる。
世間に合わせないと村八分にされるというほど、強固な世間はもう存在しないのだから、今の場所の空気が息苦しくなったら違う場所を探しなさい、という言葉は心強い。
何気なく手にとってここまで良かったと思えた本もこれまでにない。
以下、帯より転記。
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「空気」を読まずに息苦しい日本を生き抜く方法
会社、学校、家族、ネット、電車内―どこでも「うんざり」してしまう人へ
人気の脚本・演出家がこの10年間、ずっと考えてきたことの集大成!
「空気」と「世間」 (講談社現代新書)「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

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オテモヤン さんの投稿…
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